歯並びと全身の健康の関係について

こんにちは。
浜松デンタルクリニックです!
8月8日は、日本臨床矯正歯科医会が制定した「歯並びの日」でした。
この記念日は、数字の8が2つ並ぶことで「歯」が並んでいるように見える語呂合わせと、「ハッハッハッ」と笑う声のイメージが、健康をテーマとする矯正歯科にふさわしいことから制定されました。
今回は、歯並びを整えることで得られる健康効果についてお話しします。
良い歯並びがもたらす口腔内の健康効果
歯並びが良いと、見た目が美しいだけでなく、さまざまなメリットがあります。
むし歯・歯周病の予防
唾液には、細菌や食べかすを洗い流して歯を守る働きがあります。歯並びが整っていると、食べ物をしっかり噛めるため、唾液の分泌量が増えやすくなります。その結果、むし歯や歯周病のリスクを下げることができます。
さらに、歯並びが良いと歯ブラシを歯に当てやすくなり、歯みがきもしやすくなります。これも、むし歯や歯周病になりにくい理由のひとつです。
鼻呼吸の促進による免疫力向上
鼻は、ウイルスやほこりなどの異物が体内に入るのを防ぐフィルターの役割を果たしており、免疫機能を保つうえで大切な役割を担っています。
歯並びが整うと、口を閉じやすくなり、自然と鼻で呼吸する習慣が身に付きやすくなることで、免疫力の向上に寄与します。
また、鼻呼吸をすることで酸素が脳に届きやすくなり、結果として、集中力が高まったり、睡眠の質が良くなったりすることも期待できます。
消化器官への負担軽減
歯並びが整っていると、咀嚼(そしゃく)機能が高まり、食べ物が十分に細かく砕くことができるため、胃や腸などの消化器官への負担が軽減されます。
結果として、栄養の吸収がスムーズになります。
歯並びとスポーツの関係
一見無関係に思える歯並びと運動機能ですが、実は密接に関係しています。
歯並びが整っていると、顎や頭の位置が安定しやすくなり、それによって首まわりの筋肉の緊張がやわらぎます。筋肉の負担が減ることで、姿勢をしっかりと保ちやすくなり、自然と体のバランスもとりやすくなります。こうした体の安定は、スムーズな動きにつながり、運動時のパフォーマンスにも良い影響をもたらします。
さらに、歯並びが良い人は、噛みしめたときに歯がしっかりと噛み合うため、力を出しやすくなります。そのため、瞬発的な動きにおいても、より高いパフォーマンスを発揮できます。
矯正治療の方法について
歯並びを整えるための矯正治療には、いくつかの種類があります。
一般的には、ワイヤー矯正とマウスピース矯正(インビザラインなど)が選ばれています。
ワイヤー矯正
歯の表面にブラケットを装着し、ワイヤーの力で歯を徐々に動かしていく方法です。
治療中にご自身で取り外すことはできません。
マウスピース矯正
透明なマウスピースを一定期間ごとに交換しながら、歯を少しずつ動かしていく治療法です。
取り外しが可能で、目立ちにくいため、審美的な配慮を求める方に適しています。
矯正治療中には、装置の調整や交換などにより、歯が動くことで痛みや不快感を覚えることがありますが、一時的なもので数日で慣れることが多いです。
痛みが強い場合は、痛み止めを使うこともできますので、ご安心ください。
治療後の安定期間における注意点
矯正治療が完了した後のケアとして、「リテーナー」という装置を使い、動かした歯が元の位置に戻らないように保つ必要があります。
リテーナーをしっかり使うことで、きれいな歯並びを長く保つことができます。
まとめ
歯並びを整えることは、見た目が良くなるだけでなく、むし歯や歯周病の予防にも役立ちます。また、免疫力の向上や、スポーツでのパフォーマンス向上にもつながります。
現在は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正など、さまざまな治療法の中から自分に合った方法を選ぶことができますので、気になる方はアドバイスさせていただきます。
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